会 場 :象潟郷土資料館
会 期 :[前期]2022年 6月 4日(土)〜 10月23日(日)
[後期]10月28日(火)~ 2023年 5月21日(日)
開場時間:9:00 〜 17:00
象潟郷土資料館では、池田修三生誕100周年を記念して、にかほ市の生活の中を彩りつづけてきた木版画を、池田修三氏の人生を振り返り、作品の遍歴をたどる「暮らしを彩る木版画」を開催されます。
池田氏の木版画は、展覧会や美術館だけでなく、故郷・秋田県にかほ市象潟町の中の家庭や、喫茶店、食堂、書店など、市内の至るところで目にすることができます。また、お祝い事の際に、作品を送り合うなど、人と人の交流にも木版画が存在し、暮らしを彩りつづけています。
象潟郷土資料館で行われる本展は、彩りを与え続けた木版画作品の展示に加え、自筆のノートや日記、冊子の記事など当時の資料に記された言葉とともに修三の人生を振り返り、作品の変遷をたどっていきます。
池田修三氏は、1922年4月30日に秋田県由利本荘郡象潟町(現秋田県にかほ市象潟町)に生まれました。東京高等師範学校(現筑波大学)芸能学科を卒業したのち、県内の高校教師となりますが、1955年に退職し上京。33歳から芸術家への道を歩み始めました。
初期に行っていた油絵の制作から手をひき、木版画に専念し、1958年に日本版画協会会員となりました。
1960年になると、元々手掛けていたモノクロ版画から多色刷りに移行しましたが、主なテーマは一貫して子どもたちの情景でした。『ピストイア版画ビエンナーレ』『百点の日本現代版画アメリカ巡回展』への作品の出品、1975年にが文藝春秋デラックス「心のふるさとにほんわらべうた集」の表紙に作品が採用されるなど、芸術家としての頭角を表し始めました。
1980年代に秋田相互銀行のカレンダーや通帳、NTTや日本生命などの企業カレンダー、テレホンカードなどに作品が採用されたことをきっかけに、秋田県を中心に広くその名が知られる様になりました。 また、1985年4月から、地元象潟町の広報誌の表紙に自身の作品を無償で提供し、象潟との関わりがはじまりました。
1990年代になると「地元の人が喜んでくれるから」という理由で、象潟の情景を中心に風景画の制作を始めます。1994年に象潟役場新庁舎完成記念として、数十展の作品を寄贈。 2001年に開催した「道の駅ねむの丘」3周年記念の個展及び予約販売会で好評を博すなど、地元象潟を始め多くの人に愛されながら2004年に死去。享年82歳でした。
■お問合せ
住所:〒018-0104 秋田県にかほ市象潟町狐森31-1
電話:0184-43-2005
営業時間:午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館:毎週月曜日(月曜祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
電車:JR象潟駅より徒歩12分
料金:一般 150円(15名以上団体割引:100円)
高校生その他学生 100円(15名以上団体割引:50円)
小・中学生 50円(15名以上団体割引:30円)
※にかほ市内の小・中学生は無料